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データマイニングやその周辺のお話を書くブログ

『最適化』という魔法の言葉

はじめに

データマイニングの仕事をやっているとよく『最適化』という言葉に出くわすことがある。例えば、『データマイニングの技術を使って広告効果を最適化してます』とか『うちのゲームはデータ分析によってユーザーに対して最適なコンテンツを出し分けている』とか。

自分も困ると『データマイニングにより最適化を行ってます』と話しちゃうことが多い。そりゃ「最適化=最も適した状態にすること」なんだから話を聞いた相手もぐうの音も出ないから相手を説得しやすい。

でも、最適化って「どう最適化するか=データマイニング技術」よりも「何を最適化するか=何をKPIにするか」の方がお金儲けに直結するし、そここそがデータマイニングのコアになっていることが多いと思うので、それに関する個人的な意見。

例として広告における最適化

CPA最適化」とか「CTR最適化」とか。ネット上でとれる数値に対して最適って言う文脈で出ることが多い気がする。確かにデジタルマーケティングの領域で効果って言うとCPAとかCTRとかネット上ではかれる指標によりがちになる。実際は下の図みたいな感じで実はネット上ではかれる数字なんて広告を見せた人の中から0.1%位だったりする。ECサイト見たいにわかりやすくWeb上のゴールに存在する場合はCTRとか、CPAとかを最適化することはリーズナブルだと思う。

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という訳で調べてみた

ネットリサーチのある会社さんに協力いただいてバナーのネット上の効果(CTRとか、CPA)と認知度とかイメージとかの調査をしてみた。ちゃんとパーミッションは取ってクッキーをトラッキングさせてもらい、広告配信のログとひもづけさせてもらった。

 

CTRを上げることと商品に対するイメージのギャップ

ネットで配信したバナーのCTRと認知率(あなたはこの商品を知ってますか?という質問)について調査した結果が以下の感じ。CTRと認知度は実際は違ったりする。お客様のマーケティング上のゴールによりけりだけど、目標のKPIを適切に設定しないと最適にするパラメーターは異なりそう。当たり前かもしれないけどCTRと認知率が常に深く関連しているとは言い切れなそう。

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もっと詳細に「イメージ」に対するアンケートも取ってみた。そうするとバナーのクリエイティブごとに全然違うイメージを持ったりすることもわかる。プロダクトに対する何のイメージを最適化するかということによっても最適化する対象は異なる。

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まとめ

いけてるアルゴリズムの研究やそれを応用したプロダクトって言うものはいっぱいあるけど、それ以上に何を最も適した状態にするってことがいちばん重要だと個人的には思っている。DSPとかDMPとかそういったものによって特定の人に対して特定のアクションをとれるようになっていたりする。僕らもそういった環境が構築されつつあるのだから、そのメリットを最大限に生かしてクライアントが理想とする何か=KPIに対して最適化を行えるような柔軟な何かをちゃんと作っていくことが本当に価値のある「どう最適化するか=データマイニング技術」を世の中に提供できること何じゃないかと思う。

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